接着系アンカー
樹脂カプセル(フィルムチューブ)
HPアンカー
高い固着力と施工性を持ったハイパフォーマンス・アンカー
製品構造
フィルムチューブ容器に非スチレン系エポキシアクリレート、骨材及び粒状硬化剤をバランス良く分散させ収容したカプセルです。
- 主剤:非スチレン系エポキシアクリレート樹脂
- 厚生労働省 労働安全衛生法施行令による規制対象物質、またシックハウスの原因となる揮発性有機化合物(VOC)13品目に該当するスチレンを原材料に使用しない、非スチレン系エポキシアクリレート樹脂の採用により施工時のいやな臭いを抑えております。
- 硬化剤:粒状硬化剤
- 硬化剤を粒状化し、樹脂中にバランス良く分散させていますので、施工のばらつきを解消します。また、容器を一重構造化しました。
- 骨材:珪石
- 施工性の優れた珪石を採用し、埋め込み時の施工負荷を低減しました。
- 容器:フレキシブルフィルムチューブ
- 従来のガラス管から、フィルムチューブ容器の採用により、ガラスによる容器の割れや切り傷を防止し、コンパクト包装にするなどの取扱性を向上させました。
製品特長
- ■優れた固着力と耐アルカリ性
- 高性能樹脂「工ポキシアクリレート樹脂」の採用により、高い固着力と抜群の耐アルカリ性を発揮します。
- ■作業性・取扱性の向上
- 容器がフレキシブルフィルムチューブであるため取扱性が容易で、カプセル破損やガラス容器によるけがを防止します。また、HP-20以下のサイズは先端形状をV形にしカプセルを孔内に挿入しやすくなっています。
- ■非スチレン
- スチレンを含有しないため、労働安全衛生法やシックハウスの原因となる規制を受けません。また、施工時のいやな臭いも低減しました。
- ■コンパクトな包装
- フィルムタイプのため簡易包装が可能となりコンパク卜な包装を実現しました。
(旭化成(株)比較:容積比を約50%削減、重量比約30%低減) - ■長期保存が可能
- 旭化成(株)の誇る高い技術でフィルムチューブでも、製造より2年間の長期保存が可能です。
施工したHPアンカーは、フィルムが小さく破砕され、樹脂、骨材、硬化剤が均一に混合されボルトとコンクリートの間隙を全面にわたって充填し、完全に硬化しています。
製品規格(標準施工条件)
品番 | カプセル径 (mm) | カプセル長 (mm) | 容量 (cm3) | 使用ボルト 異形棒鋼 | 穿孔径 (mm) | 穿孔長 (mm) | 最大引張荷重 Fc=21N/mm2 KN(kgf) | 長期許容 引張荷重 KN(kgf) | 短期許容 引張荷重 KN(kgf) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
HP-10 | 10.5 | 120 | 6.4 | M10、W3/8 | 12 | 90 | 46.0 (4,690) | 12.0 (1,220) | 18.0 (1,830) |
D10 | 12 | ||||||||
HP-12 | 12 | 130 | 9.6 | M12、W1/2 | 14 | 100 | 62.1 (6,330) | 14.9 (1,520) | 22.4 (2,280) |
D13 | 16 | ||||||||
HP-16 | 15 | 150 | 18.4 | M16、W5/8 | 18 | 130 | 115.0 (11.730) | 25.4 (2,590) | 38.1 (3,880) |
D16 | 20 | ||||||||
HP-20 | 18.5 | 210 | 41.4 | M20 | 23 | 200 | 239.0 (24,380) | 54.4 (5,550) | 81.7 (8,330) |
W3/4 | 22 | ||||||||
D19 | 24 | ||||||||
HP-22 | 23 | 250 | 77.7 | M22、W7/8 | 27 | 250 | 290.0 (29,590) | 72.5 (7,390) | 108.7 (11,090) |
D22 | 28 | ||||||||
HP-24 | 26 | 300 | 120 | M24、W1 | 30 | 300 | 330.0 (33,670) | 93.1 (9,500) | 139.6 (14,240) |
D25 | 32 | ||||||||
HP-30 | 32 | 310 | 190 | M30 | 35 | 350 | 499.0 (50,910) | 117.8 (12,020) | 176.7 (18,030) |
W1、1/4 | 37 | ||||||||
D32 | 40 | ||||||||
HP-1213 | 12 | 180 | 14.9 | M12、W1/2 | 14 | 130 | 82.3 (8,390) | 24.7 (2,520) | 37.0 (3,770) |
D13 | 16 | ||||||||
HP-1616 | 15 | 200 | 24.6 | M16、W5/8 | 18 | 160 | 125.6 (12,810) | 37.7 (3,840) | 56.5 (5,760) |
D16 | 20 | ||||||||
HP-1621 | 15 | 220 | 28.6 | M16 | 18 | 210 | 189.1 (19,290) | 56.7 (5,870) | 85.0 (8,670) |
W5/8 | 18 | ||||||||
D16 | 20 | ||||||||
HP-2025 | 18.5 | 250 | 49.3 | M20 | 23 | 260 | 252.3 (25,740) | 75.7 (7,720) | 113.5 (11,580) |
W3/4 | 22 | ||||||||
D19 | 24 | ||||||||
HP-20E | 18.5 | 190 | 34 | M20 | 23 | 160 | 128.5 (13,110) | 38.5 (3,920) | 57.8 (5,890) |
W3/4 | 22 | ||||||||
D19 | 24 | ||||||||
HP-22E | 22 | 200 | 56 | M22、W7/8 | 27 | 180 | 162.2 (16,550) | 48.6 (4,950) | 73.0 (7,440) |
D22 | 28 | ||||||||
HP-24E | 26 | 210 | 81 | M24、W1 | 30 | 200 | 185.0 (18,870) | 55.5 (5,660) | 83.2 (8,480) |
D25 | 32 |
- ※ボルト材質、種類、コンクリート強度、埋め込み条件によって許容荷重は異なりますので、実際の施工条件に従って強度計算を実施してください。
- ※HP-10~HP-30の最大引張荷重はMネジ(高強度ボルト)における(財)建材試験センターの実験値であり、規格値ではありません。
- ※HP-1213~HP-24Eの最大引張荷重はMネジ(高強度ボルト)におけるコンクリー卜破壊モードの算定値であり規格値ではありません。
- ※許容荷重は、FC=21N/mm2、M ネジ(高強度ボルト)を使用した場合のコンクリー卜破壊モードの算定値です。
施工方法
※施工前に必ず各製品の施工要領書をご参照ください。
コンクリートなどの母材に穿孔し、清掃後その孔内にARケミカルセッター®HPアンカーを挿入。先端を片面カットもしくは両面カットしたボルトや異形棒鋼を電動ハンマードリル等に装着し回転・打撃させ、カプセルを破砕・混合しながら必ず孔底まで埋め込みます。
なお、マーキングが施工面に達したら(ボルトの先端が孔の底に達した時)直ちに埋込機械を停止して下さい。
ボルト形状
ARケミカルセッター®HPアンカーで固着するボルトや異形棒鋼は、まっすぐなものを使用し、埋め込み側先端を下図のように切断して使用します。
※先端は必す45度または両面カットしたものを使用してください。
寸切りボルトは使用できません。丸棒は使用しないでください。
硬化時間の目安
- ・適切な硬化時間養生を取り、硬化時間内はボルトを動かさないようにしてください。
- ・埋め込み後、樹脂の硬化時間は温度によって異なりますので、下表を目安にしてください。外気、鉄筋、コンクリート、カプセルの内、最も低い温度を目安にしてください。
湿度(℃) | -5 | 0 | 5 | 10 | 15 | 20 | 25 | 30 | |
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硬化時間(分) | 気中 | 240 | 120 | 60 | 40 | 20 | 18 | 15 | 10 |
水中 | - | 240 | 120 | 80 | 40 | 36 | 30 | 20 |
※この硬化時間は最大強度の80%程度の強度を発揮するまでの目安の時間です。
包装仕様
品番 | 小箱 | 大箱 | |
---|---|---|---|
カプセル本数 | 小箱内訳 | カプセル本数 | |
HP-10 | 25 | (小箱×40) | 1000 |
HP-12 | 25 | (小箱×40) | 1000 |
HP-16 | 25 | (小箱×20) | 500 |
HP-20 | 25 | (小箱×8) | 200 |
HP-22 | 10 | (小箱×10) | 100 |
HP-24 | 5 | (小箱×10) | 50 |
HP-30 | 5 | (小箱×10) | 50 |