日本ドライブイット株式会社

アークスタッド溶接

アークスタッド溶接とは

ここにご紹介する アークスタッド溶接システム は、大容量の直流溶接電流を供給するとともに溶接工程を制御する専用溶接機と、この溶接機に連動する専用溶接ガンを使用し、各種金属スタッドを溶接することができます。

このアークスタッド溶接システムは、各種形状、各種金属のスタッドを溶接部全面で強力に溶接することができ、弊社がわが国に導入して以来、建築、土木、造船、石油・化学プラント、機械製造等各分野において鋼材に対するファスニング工法として幅広く採用されています。

M36ねじスタッドの溶接

溶接の精度や作業性を向上させる補助部品、量産品の母材の所定位置に効率良くスタッドを溶接するロボットを開発し、金属母材に対するユニークなファスニング工法として広くご使用頂いております。

アーク方式スタッド溶接の基本システムは、
電源部である専用溶接機、スタッドを保持する溶接ガンおよび各種の金属スタッドで構成され、各部をセットして溶接ガンのトリガーを引くことにより、自動的にスタッドが母材に溶接されます。

このスタッド溶接は、直流ドローンアーク(Drawn Arc)と呼ばれる溶接方式で、溶接ガンの引金を引くことにより溶接工程が自動的に進行します。

溶接機のセッティング例
JDA型 溶接方式
JDA型 溶接方式
  • スタッドとアークシールドを溶接ガンに装着し、アークシールドを母材に当てる。(スタッドと母材の間にギャップを設ける)
  • 溶接ガンの引金を引く。
    スタッドが下降して母材に接触し、母材の位置を検知する。
  • スタッドが一定の高さまで引上がり、パイロットアークが発生する。
  • 続いて設定された高さでアークが発生し、スタッドと母材が溶融する。
  • 設定時間後、スタッドが母材に設定量突込み、電流が遮断され、溶けた金属が固まる。
  • 溶接完了。
    冷却後アークシールドを取除く。
TS型 溶接方式
TS型 溶接方式
  • スタッドとアークシールドを溶接ガンに装着し、スタッドの先端を母材に当てて、溶接位置を決める。
  • 溶接ガンを押しつける。
    …アークシールドが母材に接する。
  • 溶接ガンの引金を引く。
    …スタッドが引上げられ、パイロットアークが発生する。
  • 続いてアークが発生し、スタッドと母材が溶融する。
  • 設定時間後、スタッドが母材に突込み電流が遮断され溶けた金属が固まる。
  • 溶接完了。
    冷却後アークシールドを取除く。